解放の儀式

3/6
前へ
/12ページ
次へ
柔らかい朝日の温もりにつつまれながら、おなしこは絶頂を迎えた。 余韻に身を委ね、日だまりの中でひとしきりとろけた後、むくりと起き上がる。 毎朝、主人よりも早起きな息子を満足させることがおなしこの日課だ。 これを行わないことには1日が始まらない。 日課というよりは儀式だ。 神聖なる儀式である。 今朝の儀式も滞りなく終えたおなしこは、満足顔でベッドを降り、冷蔵庫を開けた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加