…1…

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「…えと……おはよ、う? とりあえず…この手を離してくんないかな?」 「…………ヤだ」 「………………………は?」 「だからヤダっつったの てかアンタ名前は?」 「…いやいやいやいや おかしいだろ? 何でこんな格好で自己紹介しなきゃなんねーんだよ まずはガッチリ抱き着いてるこの手を離すのが先だろーが」 「………ハァ いちいち耳元で騒ぐなよ 鼓膜破れんだろが」 「だったら速やかにこの手を離したらどーだコノヤロー 何なんですか?あ? もしかしてソッチ系の方なんですか?え?」 ……えー 無言で睨まれてもどうしようもないんですけどー …………仕方ない こうなりゃ強行手段だ! 「……わりぃな」 「は? ……!!!ゔぐぅ……」 一応断りは入れて、大事な部分に思っきり膝蹴りをお見舞いしてやった 立ち上がって見なりを直した後ソイツを見れば 涙と脂汗を大量に流しながら小刻みに震えていた ご愁傷様 同じ男としてキミの辛さは痛い程よく分かるよ 心の中で合掌しながらソイツが落ち着くのを待った .
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