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「…えと……おはよ、う?
とりあえず…この手を離してくんないかな?」
「…………ヤだ」
「………………………は?」
「だからヤダっつったの
てかアンタ名前は?」
「…いやいやいやいや
おかしいだろ?
何でこんな格好で自己紹介しなきゃなんねーんだよ
まずはガッチリ抱き着いてるこの手を離すのが先だろーが」
「………ハァ
いちいち耳元で騒ぐなよ
鼓膜破れんだろが」
「だったら速やかにこの手を離したらどーだコノヤロー
何なんですか?あ?
もしかしてソッチ系の方なんですか?え?」
……えー
無言で睨まれてもどうしようもないんですけどー
…………仕方ない
こうなりゃ強行手段だ!
「……わりぃな」
「は?
……!!!ゔぐぅ……」
一応断りは入れて、大事な部分に思っきり膝蹴りをお見舞いしてやった
立ち上がって見なりを直した後ソイツを見れば
涙と脂汗を大量に流しながら小刻みに震えていた
ご愁傷様
同じ男としてキミの辛さは痛い程よく分かるよ
心の中で合掌しながらソイツが落ち着くのを待った
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