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この詩集の表題作、
「スパニッシュ・バタフライ」のテーマは恋愛ではなく、
「旅に見立てた人生」です。
「旅」にもいろいろあるけれど、
「蝶」の中にはブラジルから中国の北京まで「旅(渡り)」するものがいるみたいですね。
なぜそんな壮大な「渡り」をするのかわかりませんが、
もしそうならリオで会った「蝶」に北京で出会ってみたい。
どうやって識別しようか悩むところだけど。
これを「人と人の出会い」に置き換えると人生ってきっと旅のようなもので、
故郷を離れて人生を旅する。
旅の途中で出会い、別れを繰り返す。
この辺りは日本人の「感覚」ではあまり「詩」としては表れないだけど、
スペインの歌曲「ファド」ではよく取り上げられるテーマで、
「サウタージ(望郷)」と呼ばれてます。
懐かしむのは「故郷」だけではなく、「過去の恋人」だったりと様々。
元々は海洋王国で、大航海時代に旅人を世界中に送り出した「スペイン」だから、そういう「表現」が根付いてるのかもね。
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