47人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
俺はこの詩のタイトルである「スパニッシュ」にすごく思い入れがあって、
日本人としてラテン(異国)文化の持つ「哀調」を表現してみたかったんです。
俺個人の意見として、日本人って「異国文化に憧れる民族性」を持ってると感じてます。
古来の「神」がいるにも関わらず「仏教」や「キリスト教」まで普及してる。
「仏教」にしても当時の政権による布教が背景にあったとはいえ、
平安時代の貴族による「絢爛たる極楽浄土趣味の建築物ブーム」のデザインは明らかに「日本じゃない異国への憧れ」が、
当時のデザイナー達によって具現化したものじゃないかなと。
家族で訪れた京都の「平等院鳳凰堂」を見て、頭の片隅で思いを馳せていました。
描写されてるのはどう見たって、日本じゃありえない風景だもん。
キリスト教も戦国時代の日本人にもたらしたものは、その思想以上に「異国への憧れ」ではなかったでしょうか。
その影響を受けた代表的な人物の一人が、「南蛮趣味」の「織田信長」だと俺は思ってます。
話しが逸れちゃったけれど、
この「スパニッシュ・バタフライ」はポルノグラフィティの「アゲハ蝶」に少なからず影響を受けてます。
決定的に「違う」のは「アゲハ蝶」の歌詞は「旅が続いていく」のに対し、
「スパニッシュ・バタフライ」は「旅の終わらせ方」を示唆しています。
「終わらない旅を続ける」のではなく、
「いっそ旅を終わらせる」のが、武士道的というか「日本人の感性」らしく思えて。
この辺りは、読んで下さった方がどんな「感想」を持つか興味があります。
最初のコメントを投稿しよう!