プロローグ

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   モノ・プリゼラは危険に身を投じようとしていた。     大学生であるモノは、副業で大学内のギルドからの仕事に出ていた。要するにアルバイトだ。   もちろんモノは、危険区域のような異形生物がいる場所に行けるような魔法使いではない。   そのため、ごく一般的に傷薬に使われる薬草を取りに出かけていた。    そんな薬草を取りに普通の森に出かけていたのだが、そこでモノは見てしまった。    少女が熊に襲われようとしていた。   熊は久しぶりの食事にありつけたのかのように、金色の毛に包まれた巨躯を開き、まさに少女を食べようとしていた。     このままでは、少女の命が危ない……。   まるで家政婦のように木陰に隠れていたが、正義感の強いモノだ。  
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