凪にただよう

2/8
前へ
/8ページ
次へ
何時ものように夜が明ける、それぞれの場所で。自宅であり別宅であり病院であり。変わらない日常?それはどうだろう。 多江は自宅でレンタルの療養ベッドの上で目を覚ました。のっそりと起き上がりカレンダーの前に立つ。なかなか動かない。今日が何日何曜日なのかわからないのだ。 「おはよ。今日は月曜日だから8時にディサービスくるからね」。この娘の声に安心してやっと着替えにとりかかる。こうして一日がまわりはじめる
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加