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「あ、ぅごめんなさい!」
「い、いえいえ!!だい、大丈夫ですか!?」
勢いで胸に飛び込んでしまった…すいません、わざとじゃ無いんです!見上げるとすぐに謝罪をする。
すると大学生であろう眼鏡かけたお兄さんは、顔を真っ赤にして吃ってるんですが。大丈夫なのか!?
「失礼、俺の連れが悪かったな。そちらに怪我は無いか?」
「え、あ、はいっ」
「春樹先輩…」
そして突然後ろから首に腕を回されたかと思うとそのままグイッと引き寄せられた。
相手のお兄さんは、急いでいたのか早歩きで人混みに消えて行った。それを眺めていると会長に手をとられた。あの…何故…?
「お前は…迷子になりそうだ。それにまたこけたら困るからな」
「……そうですね」
俺は幼稚園生か!!
でも言い訳をすると足が!踵が高い靴なんて初めて履いたんですよ!!
会長に手を引かれて、近くのカフェへ入った。先輩は俺を席に座らせると待ってろ、とだけ言い残してどこかへ行ってしまう。
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