6178人が本棚に入れています
本棚に追加
確かに零にぃは怒ると怖いけど。
「ちゃんとこれから言うから大丈夫よー」
余り....イヤ、とても信用できないが、父さんが連絡入れてくれるだろう。そう信じてる、うん。
俺からは怖くて言えないよ....
「あ、そろそろ俺は帰るな。茶、ごちそうさま」
「あらあら、忙しそうねぇ」
時計を確認しながら立ち上がった慧さんに、母さんはまるで人事のように言った。
…まぁ、人事だけどさ。
「じゃあな、セツ。明後日に迎えをよこすから」
そう言って、俺の頭にぽん、と手を乗せた。
せっかく会ったのにもう行っちゃうのか……
少し淋しく感じていたのが顔に出ていたらしい。
「ふっ、そんな淋しそうな顔してんなよ。明後日にはまた会えるんだから」
最初のコメントを投稿しよう!