03.転校生と副会長

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いや、この際男でも女でもどっちでもいい。 神様ありがとう。 待ちに待ったお迎えだ。 性別云々より、宇宙人とオサラバできる嬉しさのほうが勝っているのだよ、俺の中では! 「はい、そうです。お迎えの方ですよね?早く門を開けていただけると嬉しいんですけど」 失礼な態度だとは思ったけど、早く宇宙人と離れたかったので早口で用件を告げる。 「は、はい。ちょっと待ってて下さい…」 先輩だと思われる人は、俺の態度に多少驚く姿を見せたが、直ぐに門を開けてくれた。 「ありがとうございました先輩」 俺がお礼を言うと、その先輩は体裁よさそうに微笑む。 ……この本でいう、腹黒副会長とやらか?愛想笑いすることに慣れているのか、確かに特別な違和感は感じない。 まあ、俺には関係無いことなのでスルーしよう。 それにしても、まさに王道って感じだ。ここまで正確とはある意味怖いなBL、侮れない……!
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