03.転校生と副会長

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と言ってシルバーのカ-ドをブレザーのポケットから取り出した。 因みにこのエレベーターは理事長室直通なんだそうだ。……お金と電気の無駄遣いだ! エレベーターがきたので先輩と一緒に乗り込むと、静かにドアが閉まった。 お互い無言で立っていると、先輩が突然俺に話しかけてきた。 「あの…刹那って呼んでも良いですか?」 あれ…俺名前教えたっけ?と思ったが資料でも見たのか、という結論に辿りついた。 …しかしいくら生徒会とはいえ、個人情報を生徒に見せていいのだろうか、と思ったがそれだけ信用されているのだろう。 「ん、良いよ」 先輩の事はまだよく知らないが、嫌いでは無いし良いかな、と思い返事をした。
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