03.転校生と副会長

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「…伊織先輩?」 これで良いのかな、と思い先輩を見ると苦笑いされたんだが。 「先輩はいりませんよ」 でも先輩なのに、と言ったらじゃあ、先輩命令です、と言われてしまった。 これは言わなきゃダメ…なのか? 「ぅー…い、伊織?」 首を傾げて先輩を見上げたら抱きしめられ、驚いているとあっという間に壁に強く抑えつけられてしまった。 「ぇ…」 「…可愛いすぎるのがいけないんですよ」 先輩の目が獲物を狙うようにギラリとあやしく光った気がした。 「ちょ…離して下さいっ」 ヤバいと思い、抵抗しようとしたら両手を頭の上で一くくりにまとめられてしまった。 「せんぱっ…」
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