なんか違う（移動中）

03.転校生と副会長

止めろと言おうとすると伊織の顔が近づいてきている事に気づき、また抵抗しようと試みたが両手を纏められているため無駄に終わった。

「やめっ…んんｯ」

そして伊織に唇を塞がれ息ぐるしくなり口を少し開いた所に舌をねじ込まれた。

「んっ…は…っんぅ」

舌を絡め取られ口腔を掻き回されて、体から力が抜けそうになる。

そこに、ﾁーﾝとこの場に似合わない音が響いた。

…そういえばここ、エレベーターの中じゃねーか!俺はこんな所でなにやってんだよ…っ

すると音もなくエレベーターの扉が開きそこには慧さんが立っていた。

因みに俺は伊織に支えられて立っているため、抱きしめられているようになっている。

それに俺はさっきの事で息が上がっていていた。