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桜井「…………」
窓際一番後ろ
一年一組の教室のベストポジションに座り、(パックのものをカップに移し)紅茶を飲んでいた桜井は、杉崎が入ってきた瞬間から沸き上がる怒りを抑えてフッと微笑んだ
桜井(不潔だ…。朝から周りの目など気にしない、まさしく悪だ。クラスに溢れる殺意を察したまえ。…ん?ヤツの近くに座ってる奴の右手に握られているのは………よし、いくのだ!やってしまえ!)
優雅に紅茶を飲み、眼鏡を磨く彼は紳士ではあった。心の中が暴風雨であるのを、周りには知らせない。
夏美「ホラ、ボタン付けてあげるから。」
杉崎「じ、自分でやりますから///」
〈パキッ〉
これは、桜井がシャープペンシルをへし折った音である
桜井(何を照れているんだ?純情ぶるとは許さんぞ。ボタンつけるとき針で思いっきり刺されてしまうがよい。)
佐々木「おはよ…さ、桜井!笑顔が引きつってるぞ!そしてその破壊されたシャーペン俺のだよね?昨日買ったやつ。」
桜井「やあ佐々木くん、オッハー。」
笑顔で佐々木に挨拶する
彼は、紳士だ
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