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入学式とホームルームも終わり,この日はこれで解散となった。
(惣太郎)「よし!!秀吾んとこ行って,野球同好会の先輩のとこ行くか」。
惣太郎はカバンを持って秀吾の元へ向かおうとした。
その時…
(女子)「あの…」。
惣太郎は声を掛けられた。
(惣太郎)「はい?」。
惣太郎が振り向くと…
(女子)「松下惣太郎くんってゆうんだ。よろしくね」
と,声を掛けてきたのは隣の席に座っていた女の子だった。
(惣太郎)「誰?」。
(女子)「あたしは宮下詩織。これからよろしくね」。
(惣太郎)「あぁ…どうも…」。
急に話し掛けられて,惣太郎は少し戸惑った。
(詩織)「松下くんはもう帰っちゃうの?」。
(惣太郎)「いや,まぁこれからちょっと用事あって…行くとこあるから」。
(詩織)「そうなんだ。じゃあ頑張ってね」。
(惣太郎)「おう,ありがとう。また明日ね」。
惣太郎は足早に秀吾のとこへ向かった。
惣太郎の背中を見送った詩織は…
(詩織)「松下惣太郎くんかぁ…顔はイケメンだし,見た感じ体育会系の爽やか系。野球の道具持ってたし,野球少年に間違いないかな。これで高校生活も楽しくなりそうじゃん」
と,さっそく惣太郎に一目惚れしたのだった。
(詩織)「また明日話し掛けよっと」。
詩織は1人でハイテンションだった。
◇◇◇◇◇◇◇
惣太郎と秀吾が外に出ると,正門の辺りではそれぞれの部活がチラシ配りと部員募集をやっていた。
(惣太郎)「野球部の人いるか?」。
(秀吾)「いや,どうやらいなさそうだな」。
惣太郎たちが希望している野球部は募集活動をしていなかった。
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