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次の日の朝,惣太郎は1人で登校していた。
(惣太郎)「あの部員たちを一体どうやって説得すればいいんだよ…」。
惣太郎は朝からずっとその事で頭がいっぱいだった。
◇◇◇◇◇◇◇
すると…
(香穂)「惣太郎!!」。
後ろから香穂がやってきた。
(惣太郎)「おう!!おはよ」。
(香穂)「おはよう。昨日野球部どうだった?」。
香穂が聞くと,惣太郎は浮かない表情に変わった。
(惣太郎)「それがよう…まったくやる気になってくれなかった。何かきっかけがないと厳しそうだなぁ」。
(香穂)「そっか…やっぱ厳しそうだね。まぁそんな焦んなくてもいいんじゃない?ゆっくり考えなよ」。
香穂は惣太郎を元気づけた。
(惣太郎)「あぁ。サンキューな。それよりそっちは吹奏楽部行ってきたのか?」。
(香穂)「うん。昨日入部決めて,挨拶行ってきたよ。やっぱレベル高そうな雰囲気だった。あたしも惣太郎に負けないくらい頑張るよ。惣太郎も頑張って!!」。
(惣太郎)「あぁ」。
香穂と一緒に登校して,惣太郎の気持ちも少しは軽くなった。
◇◇◇◇◇◇◇
学校に着くと,惣太郎はずっと窓の外を見ながら考え込んでいた。
(惣太郎)「はぁ…なんかいい考えねぇかなぁ…」。
するとそこへ…
(詩織)「松下くん,おはよう!!」。
詩織が声をかけてきた。
(惣太郎)「おっ,おはよ」。
惣太郎はビックリしてしまった。
(詩織)「何か考え事してた?」。
(惣太郎)「えっ,まぁちょっとな」。
(詩織)「よかったらあたしが相談乗ってあげよっか?」。
詩織がそう言ってきても…
(惣太郎)「いや,大丈夫」。
冷たい態度をとる惣太郎に,詩織は思い切ったことを聞いた。
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