第二章

3/3
前へ
/11ページ
次へ
"未来"と言う事象を彼女は知っている。 彼女にとって、未来は"明日"であり、"明後日"である事を、彼女は"努力"せずに知っていたのだ。 彼女にとって、[未来]は明日で「過去」は昨日、「現在」は"今日"であると考えて居たのである。 しかし、彼女は分かっていなかった。 "今日"と言う事象が、「未来」であり、「過去」であるという事を。 そう。「彼女」が考えた、「今日」とは、「現在」の事であり、"動いている時間"の中に存在しているのである。 彼女は、そのことに気付いた。しかし、彼女にとって最も重要だったのは、"今日"が「未来」であり、「過去」である事が"運命"なのかどうかだった。 彼女は、"此処"と言う暖かい場所から、危険な場所へ"運命"を求めて"冒険"してみたかった。 彼女にとって、"運命"が何かを探す為に必要な"冒険"であり、"暖かく無い場所"への旅立ちは、"悪魔との契約を破る"ぐらい危険であった。 彼女にとって、"外界に出る"と言うことが「運命」であり、「冒険」であったのだ。 彼女にとって、「外界への旅立ちは、運命」であったのだろう。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加