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ミホとは今のグループに入って走り始めた頃、リーダーが妹だと言って連れて来た時に知り合った。
仲間に紹介する時に自慢が出来るほどにはまあまあ可愛かったし、小柄で童顔な割に威勢が良く、喜怒哀楽がはっきりしているところと、クルクル良く動く丸い目が竜二は気に入った。
ミホの方も一目で竜二を気に入って、いつも竜二のZZ-Rの後ろに乗りたがった。
とにかくミホには遠慮なくものが言えて、気楽な事が一番だった。
「さてと……行くか」
上着を掴んでドアへと向かう。
その時、ポケットの中で携帯電話が音を立てた。
「―― ん?」
急いで取り出し、ボタンを押す。
「もしもし――」
『竜二か? 俺だ』
呼び掛けたのは、実家の兄だ。
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