― 第二章 ―

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「今日俺と走る奴はここに残れ。それ以外は帰れ」  保はミホの問いかけを無視すると、二人の周りに集まっていたメンバーを見回した。 「保! 竜二の言う事が聞けないの !?」 「うるせえ! どうせおまえは竜二につくんだろ。早く帰れ!」 「言われなくても帰るわよ! 保なんか大っ嫌い!」  ミホは顔をしかめると、さっさと河原を出て行った。  数分後――  大多数の者がそれに従って河原を後にし、残ったのは保の車の他にバイクが三台だけだった。 「ちぇっ! 六人だけか」 「保どうする?」  バイクで来ていた雅人が訊いた。 「勿論行くさ。誰かこっちに乗れよ。―― 面白くねえな、ムシャクシャするぜ! 今日はちょっと羽目を外すか」  三台のバイクと一台の乗用車は、大きな音を立てながら夜の街へ消えて行った。  -*-*-*-*-*- Kawasaki Ninjaimage=419278540.jpg
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