― 第二章 ―

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. 「ミホ、もう遅いから帰れ」 「送ってくれないの?」 「終わるまでまだ時間がかかる」 「どれくらい?」 「そうだなあ……あと二時間ぐらい」 「それじゃあ一時になっちゃうよ」 「だから、バスがあるうちに帰れって言うの」 「ふぅん。こんな可愛い女の子に一人で帰れって言うんだ。途中で悪い奴に襲われたら、どうしてくれるの?」  ミホは頬を膨らませて口を尖らせた。 「しょうがないなぁ。―― じゃあ送って行くよ」 「ホント? やったぁ!」  竜二は笑いながら、残っていたコーヒーを飲み干した。  -*-*-*-*-*- .
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