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「ミホ、もう遅いから帰れ」
「送ってくれないの?」
「終わるまでまだ時間がかかる」
「どれくらい?」
「そうだなあ……あと二時間ぐらい」
「それじゃあ一時になっちゃうよ」
「だから、バスがあるうちに帰れって言うの」
「ふぅん。こんな可愛い女の子に一人で帰れって言うんだ。途中で悪い奴に襲われたら、どうしてくれるの?」
ミホは頬を膨らませて口を尖らせた。
「しょうがないなぁ。―― じゃあ送って行くよ」
「ホント? やったぁ!」
竜二は笑いながら、残っていたコーヒーを飲み干した。
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