― 第二章 ―

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. 「何すんのよ! もうエッチ!」 「ごめんごめん」  ミホの振り上げた拳を両手で止める。 「駄目。おんぶしてくれなきゃ赦さない」 「おんぶ?」  幼い子供のような要求に、竜二はお腹を抱えて笑い出した。 「だって疲れたんだもん――」 「分かったよ。まったく世話の焼けるお嬢さんだ」  ミホは肩を竦めた竜二におぶさると、首に腕を回して顔を覗き込んだ。 「竜二、大好き! 竜二は私の事好き?」 「好きだよ」  ミホは満足そうに、広い背中に頬を当てた。  -*-*-*-*-*- .
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