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「嫌っ! 嫌あぁっ!」
「別に減るもんじゃねえだろうよ?」
顔を近付け、金髪の男が目を細める。
直後、ブラウスを鷲掴みにして、力任せに引いた。
ボタンがちぎれて弾け飛び、草の中に消える。
露になったキャミソールの胸元へ、更に手が伸びてくる。
スカートの裾へ手が掛かる。
「きゃあああぁ! 嫌っ! やめてぇええぇっ!」
「静かにしろ!」
悲鳴を上げた真由子の頬を、男が平手で叩きつける。
それでも真由子は怯まず男を突き飛ばし、四つん這いのまま土手をよじ登ろうとした。
しかし、すぐに別の男が駆け上がって来た。
腰に手を当てて、真由子の顔を覗き込むようにして口角を引き上げる。
「せっかくだから、もうちょっと遊ぼうぜ」
刹那、がらりと表情を変えると、髪を掴んで土手の下へ向けて突き離した。
「きゃ……」
真由子がバランスを崩して、草の上を頭から滑り落ちる。
「大人しくしろって言ってるだろ!」
リーダー格の男がナイフを取り出し、突き付ける。
そして驚いた真由子が一瞬動きを止めたすきに、再び草の上に押し倒した。
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