― 第二章 ―

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.  数秒後――  真っ暗な空に舞い上がった真由子の身体は、ドサッと鈍い音を立てて砂利道に落ちた。  同時に重苦しい静けさが広がった。 「おい………」  男たちがバイクから飛び降り、真由子に近付きながら声を掛けた。  返事がない。 「おい!」  今度は肩を掴んで揺すってみた。  頭がグラリと動いて、目を見開いた真由子の顔が男たちの方を向いた。 「わあぁっ!」  全員が後ろへ飛び退いた。  血は一滴も流れていない。  けれどそれは、どう見ても生きているとは思えず―― 「し―― 死んでる!」 「殺っちまった……まずいよ……ヤバイよ、保。どうするんだよお !!」  雅人が声をあげ、震えながらその場にしゃがみ込む。  他の四人も一歩も動こうとはしなかった。  いや、恐ろしさで動けなかったのだ。 .
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