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『上手いぞ、竜二。おまえは将来の日本代表だ。次の試合も頼むぞ!』
『はい! コーチ』
『おまえの進路の事は考えてある。おまえは何も心配しないでサッカーをやっていればいい』
『コーチ。僕、大きくなったらJリーガーになれますか?』
『なれるさ、おまえならヨーロッパへだって行けるぞ。俺は嬉しいよ。おまえのような選手に巡り会えて。竜二、頑張れよ!』
『はい。頑張ります! 頑張ってJリーガーになります』
大きな音を立てて新幹線が鉄橋を通り抜け、子供たちの楽しそうな声を掻き消す。
竜二は徐に立ち上がり、ズボンの草を払った。
そしてまたバイクにまたがると、海岸道路に向かって走り出した。
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