― 第四章 ―

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. 「いいですよ、もう。分かって貰えればそれで」 「妹尾……。赦してくれるのか?おまえを疑った俺を」 「赦すも何も……俺が今までやって来た事が、誤解の原因なんですから」 「それじゃあ―― 虫のいい話しだと思うが、これからもいてくれるよな?」  竜二は一瞬黙った後、ニッコリ微笑んだ。 「よろしくお願いします」 「そうか。ありがとう、ありがとう」  社長は竜二の手を握り、何度も肯いた。  それから安心したように大きく息を吐くと、頭を掻きながら言葉を続けた。 「ところで、昨日の電話の……彼女か?」 「はい。一緒に住んでます」 「そうか、彼女かぁ。もし結婚するなら、仲人だって何だってやってやるぞ」  社長はこれ以上ないという笑顔で、竜二の肩をポンと叩いた。 .
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