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(もうグループを抜けよう。そして働きながら勉強して、何か資格を取ろう。葉月のためにも、自分のためにも――)
竜二は心に決めた。
失った将来の夢が、姿を変えて戻ってきた瞬間だった。
―*―*―*―*―*―
*第五章予告
「おまえ……ミホの気持ちは知っていただろう?」
竜二はミホをチラリと見て、少し微笑んでから答えた。
「ええ……」
「ミホはおまえを好きだった。ここへ来るようになってからずっとだ」
「ミホは俺にとって可愛い妹です」
「だったら、何故最初からそう言ってやらなかった。恋愛の対象で無いなら、何故手を出した !?」
祐介はダッと駆け出すと、その勢いのまま拳で思い切り竜二を殴りつけた。
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