バレンタイン

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バレンタイン

上野君が転校してきて、5ヶ月が経ちました。 その間に私達4人は毎日の様に遊んでいました。 最初は恥ずかしそうにあまり喋らなかった上野君も今では心を開いてくれたみたいで、好きなテレビの話しや、サッカーの話しなどで盛り上がっていた。 この頃には私は上野君の事が好きなんだと思っていました。 ただ、こんな外見も言葉遣いも男っぽい私を相手にするはずがないと思っていた私は今まで通り友達のままでいようと思っていた。 えりには色々相談に乗ってもらっていた。 するとある日お父さんが 「地元のサッカーの試合のチケットもらったけど、友達誘って行くかい?」 と言ってくれ、うちの家族用にちょうど4枚(私、両親、兄)あったのでえりと俊君と上野君を誘った。
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