竜の章 その2

7/55
前へ
/598ページ
次へ
「言いがかりはお前のほうだろ!」  威勢良く言い返したものの、力で敵わないことは明らかだった。竜斗は足が地面から離れ、殴られることを覚悟した。 ・・・その時――――― 「あんた達!何してんのよ、小学生いじめて!」  高い女性の声が響いた。  男は驚いたためか竜斗を掴んでいた手を離した。突然自由になった体を支え切れなかった竜斗は地面に倒れた。 「大丈夫か、竜斗?」  翔太が慌てて近付いた。二人は突然現れたのが誰なのか、視線を向けた。
/598ページ

最初のコメントを投稿しよう!

231人が本棚に入れています
本棚に追加