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「池だ!釣っちまうぜ!」
「うん?いつのまに」
無理やり上げたテンションにウェルがついて来てくれなかったことにクラウはしょんぼりする。
しかし、そんなクラウを他所にウェルはもう釣りを始めていた。
クラウもすぐに釣り糸を垂らし始めるが、ウェルは大胆な速度で何匹もキャッチ&リリースを繰り返していた。
池に着いてからまだ五分と経っていなかったが、まだ一匹も釣れていないクラウとは対象的に、ウェルは至極満足した様子で、「そろそろ帰る?」などと言い出した。
「いや、まだ俺釣れてない……てかちゃんと味わったの?」
さすがにこれ程短時間の釣りなど経験したことのないクラウは粘る。
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