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「あーごめんウェル。丁度今、朝飯食べちゃった」
申し訳なさそうなクラウ。
「うん、じゃ行こっか」
しかしエルフには通じない。
別に用のなかったこともあり、クラウは着替えを済ますと釣竿だけを持って外へ出る。
村の外れに位置するクラウの家から、目的の池がある山までは、さほど離れていない。
雲間から覗く陽射しの気持ちよさも手伝って、二人はたわいもない世間話をしながら、両側を林に囲まれた山中をのんびり歩いていた。
「そういえば今日はクラウの20回目の誕生日だっけ?」
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