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「このコソ泥が。
カーフの息子かぃ」
不気味に口を上げて笑うその笑み。
そして、その言葉は
カーフの頭に残ったままだった。
「僕は、醜い…?
汚い…?」
カーフは顔を覆った。
「僕は、カーフの子供にはなれない?」
そして、
座り込んだ。
「だから、
迎えに来てくれないの?」
そして、頬を光が伝う。
「変わらないことを
のぞんではいけないんだろうか…」
あんな尖ってた自分が
大人を助けようとしているのは
カリアのおかげで、
そして今は待っててくれるフェアルがいて。
失いたくない、
大切なもの。
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