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その日、私はいつものように、荷物運びの仕事をしていた。
働かざる者、食うべからず。それもそうなのだが、私にはどうしてもやりたいことがあった。
“カンパニー”の企業だ。
子供の頃からハンター達の武勇伝を、旅の話を聞いて育った私は、いつか“カンパニー”を興したいと思うようになった。
“カンパニー”の維持には金が掛かる。
どれくらい掛かるかは知らないが、皆、月末になると頭を抱えているのだから楽では無いのだろう。だから、こうして貯金をしている。
それにしても、今日の荷物は重い。
運んでいる荷物は4つ。人間大のズタ袋を4つだ。
宛先はDr.ミンチの実験室。
Dr.ミンチは、なんでも蘇生術の研究をしてるとか。
あの人は不気味だし、人の話を聞かないから会話が成立しないし、なんか苦手だ。
でも、ハンター達は大変お世話になっているらしい。
なんとか実験室に着くと、重かった荷物とおさらばすべく、ブザーを鳴らした。
Dr.ミンチは苦手だが、受取印を貰わないことには仕事を終われない。
しばらくすると、ヒョウが出てきた。
ヒョウ…人の言葉を解するバイオ生物。
ヒョウは荷台代わりのソリに回り込むと、ズタ袋を器用に背中に載せてスタスタと4往復。
そして、押せと云わんばかりに口にくわえた判子を付きだした。
Dr.ミンチのハンコ、それは本物じゃないかと疑りたくなるような、弾性のある親指の形をしている。
もちろん拇印同様、押すと指紋が写る。
「はい、確かに」
ハンコをヒョウに返し、軽くなったソリを引っ張り、帰路に着く。
砂だらけのアマモシティ
オアシスに依存し、オアシスを守る街
ふと目をやると、ナツメヤシに、ガラクタに、テントに、そこかしこに張り紙が貼ってある
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※ただし…《判別不能》…ノークレームでお願いします
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「こ、これは…」
願ってもない話だった。
私はすぐさま配達所に戻り、ハンターオフィスへと向かった🏃
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