起業

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ハンターオフィスに入ると、暇そうなハンターがたむろしていた。 ここには子供の頃からハンターの冒険談を聞きに良く通ったものだ。 「おい青瓢箪、また話を聞きに来たのか? 生憎今日はろくなのが居ねぇから、大した話は聞けねぇぞ」 カウンター越しに、体格の良い強面のギルドマスターが声を掛けてきたが、周りのハンター達がそれに反応して野次を飛ばす。 “ひっでぇ” “そらないよ” 「うっせぇ、ほんとのことじゃねぇか! で、どうした今日は?」 私は意を決して言った。 「あの、表の張り紙…キャンペーンの」 「ああ、企業キャンペーンの奴か、最近活きの良いのが居なくてな、そのくせ“GORO's”はのさばってるし、今は質よりも量ってことでな、で、それがどうした?」 「起業…したい」 「ああん?」 「起業したいです」 「お、お前、企業したいって、お前がか?」 そういうと値踏みするように全身をねめまわしてから
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