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…オレは今、焦げ茶髪ショートの男の後をつけている。
さっきから恐怖で腰から砕け落ちそうになるのを何度も持ちこたえた…。
何をやっているんだ、オレは…。早く逃げ………だめだ、だめだめ。今こそ やってやると決めたんだろ!オレの意気地無しいいいい!!
どうやら、幸いまだアイツにはバレてないようだ。
ちくしょう…ここまでつけて来たんだ、最後までつけてってやる…!
すると、ソイツは暗くて細い裏路地に入っていった。人っ子ひとりも居ないような……まさにオバケとかが出てきそうな道だ。
こんな道に、普通の人はゼッタイに入ってこないだろう…。
チ、チャンス!!
オレは近くにあった鉄パイプをつかむと、ソイツの頭にめがけて……
「はぁ…はぁ…」
オレは気絶したソイツを背負って、裏路地のさらに奥へと向かっていた。
もうさっきの入口が見えない…。
ここまで来たら大丈夫かと思い、ソイツを乱暴におろす。
いちおう言っておくが、さっき入口付近で鉄パイプを見つけた際に、結構 頑丈そうなロープがあったのでポケットに入れたのだ。
そしてそれをアイツが気絶した直後に、アイツの腕と足をしっかりと縛り上げてやった。
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