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「はぁはぁ…」
朝からイヤな夢を見てしまった…。おかげで中学のイヤな思い出が……うう、頭痛い…。
オレは久保勇樹(クボ ユウキ)。高校1年生だ。と言ってもほとんど学校に行っていない。世間で言う、不登校や引きこもりになる。
オレが不登校になったのも 他ならないアイツらのせいだ…。アイツらに会わなければ、オレは…!
さっき夢で見たあの日は、中学3年のときだ。友達と遊び終わり、オレが家に帰ろうと夜道を歩いていたら、急に3人の不良に囲まれてしまった。
オレはなんとか抵抗しようとしたが、怖すぎてそれどころじゃなかった。
そのまま殴られ蹴られしたあげく、金を奪われた。
あの日からオレの全てが変わった。周りの人間が怖くて、外に出られなくなってしまったのだ。
オレの全てを奪い去ったアイツらは今だにのうのうと生きているに違いない。くそっ…くそくそくそっ…!絶対に許すもんか…!
世の中の不良どもを、たたき直してやんよ!!
「って言っても……」
そう、どうやっていくのか全く考えていない。
それどころか、こんな虚弱なオレが不良相手に 何が出来るというのだろう…。
力でねじふせればいいと思っていたけど、どう頑張ってもオレにそれは無理だ。
そうして、小1時間 考え尽くしたすえに、やっと方法を見つけた。
それは……快感で相手をねじふせれようというもの。
人間は思ってる以上に快楽に弱いらしい。だからオレは、快感で相手を支配しようと決めた…。
でも、そ、そんなことオレに出来るかな…。
ちなみにオレはピカピカの童貞だ。経験はないが、エロゲーならよくする。
どうしていくのかは決まったものの、オレは、まだ心の準備ができていないのに気づいた。
それに、あれだけ久しぶりに頭つかったから頭が痛くなってきた…。おまけに胃もキリキリと痛み出した。
オレは、また万全の体制で実行しようと、再び目をつぶったのだった。
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