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夏、蝉が忙しく鳴き始めた頃。
俺はオマエと出会ったんだ。
初めは、そんな気なんてなかった。
人間に対する、
“好き”とか“嫌い”とかいう感情があまりない俺は、初めて人を愛した。
自転車でウチの前を通っていたのを見たのが春の終わり頃だった。
見たことの無い…奴だった。
その数日後、俺のクラスである3組の隣、4組にオマエは転入してきた。
4組にたかる生徒を掻き分け、オマエを見たときは…正直嬉しかった。
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