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「起きてください!?」
突然闇兜の耳に女性の声が聞こえた。
なんだ?と起きてみれば、そこにはなぜか立派な羽がある、美しい女性がいた。
闇兜は思わず眉間にシワをよせる。
その表情に、何を思ったのか、ふわりとさっきまで焦っていた顔を笑顔にかえた。
闇兜はますます眉間にシワをよせながら、
とりあえず、今の状況を把握するために辺りと自分の体を確認した。
すると、色々とおかしいところがあった。
まず、
「な、なんで俺透けてんの!?いや。あんたつか羽ってなんだよ!?」
と、一瞬顔をこうばらせたあと、一気にそう言った闇兜。
その叫びに天使らしきひとはいった。
「だって、あなたしんだのよ(笑)」
余りにも、軽くいわれるものだから、闇兜は一瞬『だって、おかしんだもの(笑)』といわれた気分だった。
だからか、
「なにが?」
と、いってしまったのだ。
頭では、この事実をわかっているのに。
そして、疑問をかけられた天使らしきひとも、答えてやるのがやるせない。
「あなた。」
「ん…どこが?」
「ははは(笑)!!すべてよ。」
噛み合っているようで噛み合ってない会話。
深く、考え込むことにした闇兜。
天使らしきひとに『考えさせてくれ』といって黙った。
{俺が覚えてるのは、物干し竿をキャッチして、引きずりいれようとしたときに……でかい音が……あれ?そういえば、洗濯物いれたよな?よしよし……………。
話がずれた。
…そういえば、まぶしかったな。
まぶしいか…でんき?いや、空だし。
空でまぶしいものと言えば太陽??
だけど、ならあのでっかい音はなんだ?
まるで、何かが圧倒的に回りを破壊したような…
そらで、眩しくて、圧倒的で、でっかいおと…あ!!かみなりか。
つーことは、俺は雷に打たれて死んだの?
えぇぇ…微妙。
どうせならだれも悪くない自然災害よりも誰かに引かれて、そいつに罪を負わせる方がよかったなぁ……←
まあ、死んで楽になるならそれでいいや。}
なんとも、生に執着がなく、最低な闇兜だった。
。
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