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公園には俺しかいない。
静かで心地が良い。
「能力が二つ以上使えるなんて不幸だよな……」
ポツリと出てしまった
慌てて辺りを見回す。
俺は特別な人間である。
普通能力は一つしか使う事は出来ない。
しかし、ごく稀に複数の能力を使える人間がいるのだ。
世間はそれを多重能力者(ﾃﾞｭｱﾙｽｷﾙ)と言う。
別にそれは嫌ではない。
御坂や上条はその事を知っている
だけど、それが原因で父親と母親は離婚してしまった。
大人は多重能力者(ﾃﾞｭｱﾙｽｷﾙ)の事が嫌いらしい。
ある大人は化け物と罵ってある大人は存在自体を否定した。
俺は昔から不幸だった。
この“能力”があるせいで……呪いのように俺に纏わり付く……
「ハァ…不幸だな…」
だけど
俺は絶対に絶望したりしない。
俺が不幸でも
俺の力で他人を幸せに出来るから
誰かを幸せに出来るなら
俺は幸せだ。
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