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「これで何件目だ?」
年配の男が溜め息を付く。肩には風紀委員(ジャッジメント)のマークを付けている。
「もう5件目ですよ。先月は8件…先々月は9件ですね……」
若い風紀委員(ジャッジメント)が渋いで顔で答えた。
「これを見るのも慣れてきたな……」
二人の目の前にはボロボロになっている死体が横たわっていた。
「慣れたらダメですよ…
今日のは一段と凄いですね……」
死体は女の子の死体のようで外傷はかなり酷い。
出血が凄く、誰が見ても怨みを持っている者の犯行だ。
「外傷も酷いが…他に気になる事がある……」
「そうですね…なぜ、同じ顔の女の子が同じような手口で殺されているかですね?」
「こんな酷い殺しをする犯人と一度会ってみたいものだな…」
「…こんな殺しをするなんて犯人の狙いは何なんでしょうか?」
「さぁな…こんな事をする奴の狙いなんて知りたくもないな……」
年配の男はポケットからタバコを一つ取り出した。火を付ける時手が震えていたのを若い男は見逃さなかった……
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