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「わかんないぞー、どうなるかなんて」
自信満々の春樹に嫌味を言った。
「お前は恵美ちゃんにしか興味ないだろう」
しかしオレは勘違いをしていた。
春樹は唯をとられない自信より、オレが恵美を手放さない自信のほうがあったのだ。
そしてそれはあながち間違ってない。
「もっと唯を大切にしてやれよ」
「んー」
春樹は自分の髪を握った。
そして
「オレにもいろいろあるんだ」
と意味深なことを言ってからその場を立ち去った。
春樹の目はどこか遠くを見てるように見えた。
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