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携帯電話がポケットの中で震えた。
待ちわびた春樹からのメールかと思い、私は急いで画面を見た。
ディスプレイには修一と表示されていた。
｢なぁんだ｣
｢なに?｣
独り言としてつぶやいたはずなのに隣に居た真理に聞かれていたらしい。
｢別に～｣
｢またハルハルか｣
｢いやぁその呼び方変だから｣
真理は人によく変なあだ名をつける。
春樹をハルハル、修一を修太郎などだ。
理由はよくわからないけど、多分気に入った人につけているらしい。
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