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「最近ハルハルとうまくいってないの?」
「まぁそういうわけじゃないんだけど…」
どことなく好かれていない気がする。
そう言いかけてやめた。
そんなこと聞いたら真理は春樹に問いただすだろうから。
どうして好かれてないと思ったかは本当によくわからない。
春樹の目というか…雰囲気というか…
言葉では説明できない何かがある。
そしてきっとそれは…
「てかメール返さないの?」
「えっああ!」
驚いて携帯電話を落としてしまった。
学校の廊下にその音が響く。
慌てて拾って、前屈みになってしゃがんだまま壊れていないか確認していた。
「おーい」
「なに?」
真理の呼ぶ声に視線は携帯電話に向けたまま答えた。
「セクシーなピンク色が見えとるよ」
え!?
お尻を手で確認してみた。
スカートが豪快にめくれていた。
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