3人が本棚に入れています
本棚に追加
結局その日は噂で終わった。
しかし、鑑別所から出所したのは間違いない。
世間でもちょっとざわついていたからだ。
そんな中、もう一人の仲間が顔をだした
『久しぶりじゃなぁ。なんか変わったことあった?』
彼は誠司。
俺の最初の友達で、ある事件で保護観察処分になっている。
ここ数日、彼の家庭の事情で四国に2~3日出向いてた。
今日帰宅して今出くわした。
『誠司、帰ってきたんかぁ~。』
これで主役は揃った。
誠司に秀幸のことを話した。
みんなも噂はもちろん耳にしてる。
俺達四人は興味があったが、何者か素性も分からなかったから動きようがなかった。
不思議なもので、こっちが動かないときは、なぜか向こうから動きだす。
そして何かの定めか、必ず触発するものだ。
今までがそうだったし、今回も早速ご丁寧にやってきた。
最初のコメントを投稿しよう!