最悪

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結局その日は噂で終わった。 しかし、鑑別所から出所したのは間違いない。 世間でもちょっとざわついていたからだ。 そんな中、もう一人の仲間が顔をだした 『久しぶりじゃなぁ。なんか変わったことあった?』 彼は誠司。 俺の最初の友達で、ある事件で保護観察処分になっている。 ここ数日、彼の家庭の事情で四国に2~3日出向いてた。 今日帰宅して今出くわした。 『誠司、帰ってきたんかぁ~。』 これで主役は揃った。 誠司に秀幸のことを話した。 みんなも噂はもちろん耳にしてる。 俺達四人は興味があったが、何者か素性も分からなかったから動きようがなかった。 不思議なもので、こっちが動かないときは、なぜか向こうから動きだす。 そして何かの定めか、必ず触発するものだ。 今までがそうだったし、今回も早速ご丁寧にやってきた。
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