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婆ちゃんちは、今思えば、かなり田舎で、トイレは共同でドッポン便所。
風呂はなく、銭湯が一軒、少し離れた場所にある。
集落みたいな場所で、その中心部には自然の共同井戸が設置されてる。
俺はそれを不便とは思わなかったし、それなりに不自由なく生活してた。
ただ、テレビはダイヤル式で、放映される番組はNHK以外に2番組しかなく、見たいアニメが見れないのが悲しかった。
近所の、当時、大豪邸さながらの一軒家に住んでる同級生がいたが、夕方は彼の家で、銀河鉄道999をみんなで集まって見てたぐらいだ。
婆ちゃんは、テレビなんか見てたら頭が馬鹿になる、って訳の分からない理屈で俺をなだめてた。
ただ自然は最高で、大好きな海がない変わりに、県内最大の川が家の近くにある。
夏はその川で水遊び。
山で昆虫採集。
都会っ子には味わえない、自然の遊びを満喫できる。
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