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ここでアイツは命を置いて逝った。
未来も過去も、ここにアイツは置いて逝った。
そして俺達はここにいる。
同級生達はここで涙を流した。
先生は賛辞の言葉を口から吐き捨てた。
花束や、お菓子や、ジュースをアイツに捧げて…。
しばらくアイツはみんなに囲まれていた。
毎度涙のお別れ会を繰り返す。
きっとアイツは喜んでいるんだろう。
俺ならそんなうわべのお別れ会をされたら、うんざりで永眠できやしないだろう。
案の定…
時間と共にお別れ会の会員様は姿を見せなくなった。
時間の流れは残酷で、悲しい出来事も簡単に忘れられてしまう。
そして俺達だけしか今は立っていない。
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