日直

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「そ…そうなんだ」 桂斗の勢いに呑まれつつ、奏空は言った。 「中学のときは、楽器なんだっの?」 「トロンボーンって分かるか?」 「うん」 「それ」 会話終了。 ぎこちない時間が過ぎていく。 そのまま、無言で仕事をこなしていく。 吹奏楽。 心の中て、呟く。 今朝だけで、こんなにも興味が湧いた。奏空にとっては、まるで奇跡のようで。 彼女のなかで、吹奏楽部への入部という選択肢が、大きくなっていった。
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