4人が本棚に入れています
本棚に追加
「そ…そうなんだ」
桂斗の勢いに呑まれつつ、奏空は言った。
「中学のときは、楽器なんだっの?」
「トロンボーンって分かるか?」
「うん」
「それ」
会話終了。
ぎこちない時間が過ぎていく。
そのまま、無言で仕事をこなしていく。
吹奏楽。
心の中て、呟く。
今朝だけで、こんなにも興味が湧いた。奏空にとっては、まるで奇跡のようで。
彼女のなかで、吹奏楽部への入部という選択肢が、大きくなっていった。
最初のコメントを投稿しよう!