入部

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桂斗がさらりと自己紹介を終え、奏空はなんだか裏切られた気分になった。 こんなに緊張するのは入試以来だ。 手汗をスカートに擦り付ける。 長いようで短い、待ち時間。 赤面したまま、怜の涼やかな声を聞く。 「次の人〓」 柚希に促され、立ち上がる。 (逃げたい…)
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