出会い
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一気に階段を駆け上がったため、息が苦しい。 呼吸の乱れを必死に押さえ込んで、音楽室のドアに手をかける。 聞こえる。 この音だ。 奏空はドアを細く開き、中を覗いた。 間近で響く音の圧倒的なエネルギーに、思わず身体が震える。 気がつくと、彼女はドアを開け放していた。
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