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日が落ちて外が暗くなってきた。
外は雨でじめじめしていて蒸し暑い。
そんな梅雨のある日。
場所は、名古屋市内の真新しいマンションの一室である201号室。
ここには、海底高校に通う男子生徒が両親と3人で暮らしている。
「祐介ー、ご飯出来たよ」
彼がいる部屋の扉の向こう側から母親の声が聞こえてくる。
「あとで食べる」
そういって親との会話はすぐに終わり、彼は1人カーテンを締め切った暗い部屋で黙々と携帯を触って続けている。
彼は、見た感じ別にメールをしているわけではなくただ何かのサイトを見ているようだった。
そしてサイトを見ていると彼の携帯は突然メールを受信した。
すると携帯の画面がメール受信の画面に変わる。
その瞬間だけ画面が光って真っ黒だった部屋が一瞬明るくなったがまたすぐに暗くなった。
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