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「あ…ゴメン。この前の話、ちゃんと覚えててくれたんだ、と思って。」
(ああ…なる程。)
「一応、指名ナンバーワンですから?」
馬鹿にされる事を覚悟でそう言うと、フッと口元を緩めて栞は笑った。
が…
「有難う。」
そう言うと、ポロポロと涙を零し始めた。
一瞬何が起きたか理解できず呆然となる。
そして直ぐ、ティッシュを取りに向かった。
(何が栞【コノコ】を此処まで追い詰めているんだ?)
いくらなんでも…思春期特有の不安定さを超えているように感じた。
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