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1章<トンネルと夢>
その瞬間に何が起こったのか。
少なくとも自分にはわからなかった。
普通に生活しているはずだった。
いや…実際は普通ではなかったかもしれない。
生きる目的は既に見失いつつあった。
それは、同じ人間が原因なのだ。
自分以外の人間は、僕の存在自体を否定した。
だから僕は彼らに怒鳴りつけたのだ。
いや…怒鳴りつけようとした……
僕は学生だったから、教室にいた。
怒鳴りつけようとして、席を立ったその瞬間に、強い衝撃を頭に受けた。
そして、
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